第4回 宅建業法 出題数ランキングとポイント解説(後編)
こんにちはー!
そろそろ宅建の勉強が定着してきたところでしょうか?
勉強が生活の一部になってきたあたりでようやく「宅建受験生」になったといえるけど、そうなったらあとはそれを繰り返すだけっすよ。
宅建業法に関する記事は今回で最後になりますが、前回に引き続き、「宅建業法」での過去12年分の宅建試験における出題実績の紹介とその攻略をしていきたいと思いまーす。
宅建業法の過去12年間の出題データを出題数順にランク付けしたものが以下の表になりますが、今回は5位〜8位までのポイント解説と、得点するために必要な急所をさわりだけ紹介していきますー。
宅建業法編 | ||
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順位 | 項目 | 出題数 |
1位 | 8種規制 | 38問 |
2位 | 重要事項の説明 | 32問 |
3位 | 免許 | 25問 |
4位 | 37条書面 | 19問 |
5位 | 宅建士 | 17問 |
6位 | 監督・罰則 | 15問 |
7位 | 媒介契約 | 13問 |
8位 | 営業保証金 | 12問 |
8位 | 取引における諸規定(案内所の届出・標識の設置) | 12問 |
8位 | 報酬 | 12問 |
5位 宅建士の攻略
宅建士では、主に「欠格要件」が出題されます。「欠格要件」ってのは、「こういう人は宅建士になれない。」みたいなやつです。
ここは宅建業者の免許の欠格事由と共通するものが多いので、比較して覚えていきましょう。やっぱり、過去問を繰り返して覚えた方が効率いいっすね。
あとは、登録に関する問題も重要で、登録は一生有効だけど、取引士証の有効期間は5年ってところはとりあえずおさえておきましょう。
そして、資格登録簿の登載事項に変更があった場合の「変更の登録」と「登録の移転」についてはそれぞれの違いをはっきりさせておくこと。変更の登録は「義務」で、登録の移転は「任意」ってやつはよく出てますなー。
6位 監督・罰則の攻略
監督・罰則では、「こういうことをしたら業務停止になる」とか、「こういうことをしたら免許取消になる」とか、そんなのを勉強します。
ここは広く浅く聞かれていて、これといったコツがないので、過去問をやりながら、理解不足の部分をテキストで補うように満遍なく勉強していくのがいいっすねー。
しいて何か言うならば、宅建業者への監督処分には、指示処分と業務停止処分、免許取消処分の3つがありますが、免許取消処分は免許権者しかできません。
7位 媒介契約の攻略
媒介契約には、一般媒介、専任媒介、専属専任媒介の3つの種類があること。それぞれ契約の有効期間、業務報告の頻度、指定流通機構への登録などに、どのような違いがあるのかを意識して過去問を解いていけば十分かと。とにかく、どう違うかだけおさえれば得点できるところなので、テキストの比較の図表等を利用するのもいいっすね。
8位 営業保証金ほかの攻略
すごくザックリ言うと、宅建業をはじめるためには、営業保証金というお金を供託(預ける)しなければいけないんだけど、試験対策としては、この営業保証金を「いつ?」、「いくら?」、「何を?」、「どこに?」供託するのかを覚えることが必要なんすね。
営業保証金は、事業を開始するまでに(「いつ?」)、主たる事務所は1000万円、従たる事務所は1個につき、500万円供託します(「いくら?」)。
んで、営業保証金は、金銭だけでなく有価証券でも供託することができます(「何を?」)。ただし、評価額が有価証券の種類によって違うからそこは注意。
供託する場所は、主たる事務所の最寄の供託所(「どこに?」)で、従たる事務所の分も全額一括して供託します。従たる事務所の分は従たる事務所の最寄の供託所に供託するのではありません。これはよく出るひっかけっすねー。
8位 取引における諸規定(案内所の届出・標識の設置)の攻略
ここはまず、案内所等とはどのようなものなのかを理解し、案内所等を設置する場合に設置すべき成年者である専任の取引士の数、標識の設置義務を覚えていく。攻略としては、テキストを一読してから過去問の繰り返しでよいかと。
重要ポイントは「案内所等の届出」。案内所を設置する場合、一定の事項を免許権者および所在地を管轄する都道府県知事に業務を開始する日の10日前までに届け出なければなりません。届出先が両方であることに注意。免許権者が国土交通大臣である場合は、都道府県知事を経由して行います。
8位 報酬の攻略
報酬は、実際に宅建業者が受け取れる報酬額を計算させる問題が多いので、まず、①速算法と呼ばれる基本公式を覚えること。②何度も過去問や問題集で実際に問題を解きながら計算練習すること。最低、この2段階の勉強が必要。めんどくさいんだけど、やってさえいれば得点できるので確実に得点しましょう。下記のページで報酬計算について過去問に触れながらまとめてるので、参照してくれ!
宅建業法 - 報酬額の制限(1)【5分で1点UP】(https://takkenshi.jp/houshugaku/)
宅建業法 - 報酬額の制限(2)【5分で1点UP】(https://takkenshi.jp/hoshugaku2/)
「勉強時間の配分などを調整をするための出題ランキング」
以上、2回にわたって、出題ランキングトップ10を紹介してきました。この出題ランキングをぼんやりと頭に入れておくだけでも、勉強時間の配分など、調整しやすくなると思いますよ。
あと、初学者の方は読んでても意味不明なところもあったと思うので、ある程度勉強が進んだらもう一度見返してみるのがいいかもしれないっすね。
ここで書いたことは宅建に合格できる実力のある人は必ず知っていることなので、ここで書いてあることが直前期にまったくわからないとかだったらそれはかなりヤバいっすねー。
でも、過去問を中心にちゃんと勉強してればそんな事態にはならないはずなので、しっかりやっとくように。宅建業法は特に過去問の重要度が高いし….。
それじゃあ、この記事を見て勉強した気にならずに、過去問やってくれ!
がんばって!それじゃまた!