第15回 その他の分野(3)~住宅金融支援機構法・景品表示法~

いよいよ残すところもわずかになりました。
ここからは毎年必ず一問出ているところになります。
つまり勉強すれば1点です。
ここは十分得点源にすることができます。
では早速。

「住宅金融支援機構法の攻略」

住宅金融支援機構がどういう組織で、業務内容ちゃんと覚えてますかって出題が多いです。
目的はざっくり説明すると、住宅の建設等に必要なお金の問題を解決するサポートをしつつ、国民の住生活の安定と社会福祉の増進をがんばりますっていう組織です。
業務はたくさん種類があります。だけど参考書と過去問覚えるくらいで大丈夫です。
主要な項目と過去問は以下を参照!
*肢ひとつでも入っていれば載せています
①証券化支援業務・・・・・・・平成26~21年
②融資保険業務・・・・・・・・平成21年、20年
③情報提供業務・・・・・・・・平成19年
④直接融資業務・・・・・・・・平成27~23年、21年、20年
⑤既往債権の管理回収業務・・・平成19年
⑥団体信用生命保険業務・・・・平成25年、20年

「不当景品類及び不当表示防止法の攻略」

消費者を誤認させる広告しちゃだめですよという分野です。
この場合は表示しなさいという、数字とか定義を覚える必要もあります。
それ以外にも常識で判断出来るレベルが隠れているんです。
たとえばこんな問題。

平成26年 問47 肢1
建築基準法第28条(居室の採光及び換気)の規定に適合した採光及び換気のための窓等がなくても、居室として利用できる程度の広さがあれば、広告において居室と表示できる。

一回読んで×と判断できれば次の問題へ。
適合してないなのに居室って言うのはさすがに不当な表示になると思うでしょう。

はい次。

平成25年 問47 肢1
新築分譲マンションの販売広告で完成予想図により周囲の状況を表示する場合、完成予想図である旨及び周囲の状況はイメージであり実際とは異なる旨の表示をすれば、実際に所在しない箇所に商業施設を表示するなど現況と異なる表示をしてもよい。

×ですね。
表示をすれば妄想を書いてもいいよって問題ですが、販売するのに都合がよい妄想は書いちゃだめなんです。

ではこれはどうでしょう。

平成16年 問47 肢4
新築分譲マンションの完成予想図を販売広告に掲載するに当たり、実際には工場が所在するか箇所に公園を記載するなど、周囲の状況について現況に反する表示を行う場合は、「周囲の状況はイメージであって、実際の状況とは異なる」旨を表示しなければならない。

これも×ですね。
妄想を書いたらその表示をしなければならないってことですけど、やっぱり販売に都合のよい妄想自体を書いちゃだめなんです。
本試験中はこんな微妙な言い回しの違いでだまされることって多いので、自信をもって選択をしましょう。

平成24年 問47 肢3
取引しようとする物件の周辺の存在するデパート、スーパーマーケット等の商業施設については、現に利用できるものでなければ広告に表示することはできない。
平成17年 問47 肢4
取引しようとする物件の周辺に、現在工事中で、将来確実に利用できると認められるスーパーマーケットが存在する場合、整備予定時期及び物件からの道路距離を明らかにすることにより、広告において表示することができる。

平成24年の問題は×、その理由が平成17年の問題です(こちらは○)。
過去問反復してれば正誤判断出来る典型な問題です。

次の問題は秒殺しましょう。よくこのまま出題したなっていうレベルです。

平成20年 問47 肢3
インターネット広告においては、最初に掲載する時点で空室の物件であれば、その後、成約済みになったとしても、情報を更新することなく空室の物件として掲載し続けてもよい。

×ですよ。
この肢を読んだ時間を返せって思うくらいですね。
不当景品及び「不当表示」防止法の問題を解かせてるってこと忘れているのでしょうか。
余談ですが、ペットショップでショーケースに「○月×日交渉中」とか「新しい家族が決まりました」って紙が貼ってあるのはこの法律によるものですね。

用語の定義や表示義務の理解がためされる問題も見ておきましょう。

平成25年 問47 肢4
完成後8ヶ月しか経過していない分譲住宅については、入居の有無に関わらず新築分譲住宅としてもよい。

これは×です。
新築の要件を思い出してください。居住があったらアウトですよね。

次は初見だとちょっと難しめ。

平成16年 問47改題 肢3
土地の有効な利用が著しく阻害される傾斜地を含む宅地の販売広告を行う場合は、土地面積に閉める傾斜地の割合にかかわらず、その旨及び傾斜地の割合又は面積を明瞭に表示しなければならない。

これは○です。
「30%だから・・・」と思って×と判断した人は、ここの分野への時間の投資はそんなにしなくていいと思います。

次回へ向けて

今日の範囲は毎年一問出ているところなので過去問もやりがいがあると思います。
色々想定外の出題がされた去年も一問ずつ出ているので、今年も一問ずつ出してくれると信じて勉強するしかないですけど。

次回がいよいよ最終回です。
今回より説明することが少なくなりますが、
土地・建物と統計です。