第13回 その他の分野(1)~税金(国税)~ | 宅建士合格ラボ

今回からその他の分野に入ります。
ここは直前に暗記して詰め込めば得点になるおいしいところです。
統計等最新データは各自で頑張って入手しましょう!
全8問中5~6点がノルマです。ではさっそくいきましょう。

その他の分野って何?

大きく分けて、税金とそれ以外の不動産に関する関連知識がここで聞かれます。
直前に詰め込んで余裕で点が取れるくらいの内容です。
といっても、当然よく出る分野は過去問反復が大前提

税金

まずは税金です。大体毎年2題出ています。
国税(所得税・印紙税・登録免許税・贈与税等)と地方税(不動産取得税・固定資産税等)で1題ずつ、しかも奇数年は固定資産税、偶数年は不動産取得税のような気も?気になったら過去問集を眺めてみてください。
税金の分野では計算式が決まっています。これを覚えておけば、あとあと楽ですよ。
【①課税標準】 × 【②税率】 = 【③税額】

「所得税の攻略」

宅建士試験で出題される所得税は譲渡所得です。
各種特別控除(特例)の適用要件が聞かれます(要件は手持ちの参考書で要復習)。
重複適用の可否もお手元の参考書の図を覚えれば、文章になって出てくるだけ!

①課税標準を減らすもの
(1)居住用財産の3,000万特別控除
(2)収用交換等の5,000万特別控除

②税率を減らすもの
(1)居住用財産を譲渡した場合の軽減税率
(2)優良住宅地等のために土地等を譲渡した場合の軽減税率

③(今回に限り)税額が発生しないもの(=課税の繰り延べ)
・特定居住用財産の買換え特例

「印紙税の攻略」

売買契約書等を作成した際、印紙を貼って納付するのが印紙税です。
例えば・・・不動産の売買契約書とか営業に関する領収書ですね。
営業に関する領収書ってわかりやすく言えばレシートです。
あ、5万円未満だと非課税なのでコンビニのレシートみてもダメですよ?
電化製品とか、新年会・忘年会等の領収書には貼ってあるかもしれません。
ただ、一定の手続きで書式表示にできるので、現物をみる機会は本当に稀ですけど。
前置きが長くなりましたが、非課税のものがあったり、売買等の金額で納税額がかわるので、契約書を作成する人と金額に注意して問題を解いてください。

「登録免許税の攻略」

登録免許税は登記のときにかかる税金だと思ってください。
なので、知識のリンクとしては不動産登記法あたりですね。
税率の軽減要件について出題されているため、過去問レベルは覚えておきましょう。

「相続税・贈与税の攻略」

ここは税法の中でもあまり出題されていない分野です。
①相続税の基礎控除の改正ポイントと住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時精算課税制度だけ見ておきましょう。

①相続税の基礎控除の改正です。
改正前:5,000万+1,000万 ×法定相続人=基礎控除
改正後:3,000万+ 600万×法定相続人=基礎控除

②相続時精算課税制度
これは(原則として)60歳以上の祖父母や両親から20歳以上である子や孫が住宅取得等資金の贈与を受けた場合、贈与時には課税せず(2,500万を超える金額を一律20%課税)、相続のときに相続税で課税しますというものです。
家屋の床面積等の要件は過去問で確認を!

次回に向けて

今回は国税分野をさらっと流してみました。
ここはまだ得点源ではないので、勇気をもって捨てるのもまた良し!
次回は地方税分野を確認していきます。